スズキ
フロンテ/フロンテクーペ/フロンテ800/
ワゴンR/キャリイ



・フロンテ

1955年、先進の前輪駆動軽自動車「スズライト」としてデビュー。(「スズライト」は鈴木のスズと軽のライトから。スズキの軽…ってそのまんま。)’57年にはセダン・ピックアップが生産停止され、ライトバンのみが引き続き進化していく。’62年に「スズライト・フロンテ」に、’67年のモデルチェンジで「フロンテ」に改名、リヤエンジンになる。
1979年、再びFFへ戻り、軽ボンバンブームの火付け役「アルト」を兄弟車にラインナップ。アルトが有名になるにつれて名前が忘れられてゆき、1989年、乗用モデルもアルトに統合されて消滅。




フロンテ(LC10)

「スズキフロンテ」の名前になった最初の型。抑揚のついたボディラインから「コークボトル」と呼ばれるモデル。「ダルマフロンテ」ともいう。

スズキと銀鈴さん(ジャイアントロボ)で『鈴』をかけてあったのだが、たぶん誰も気付かなかったと思う。





フロンテ2ドア(LC20)

フロンテとしては三代目。最後の360cc車だが、ナンバーが小版ではなく中版(今と同じ黄色いヤツ)になっているので、550の新規格に移る直前のモデルということが判る。…判るったっていま見直してて気付いたんだけど。
シチュエーションで判る通り、梅雨時のイラスト。


・フロンテクーペ

1971年デビュー。当初は2シーターのみだったが、’72年に2+2が加わリ、同年末には2シーターは廃止される。ウェッジシェイプのスタイルはジウジアーロのデザインといわれたが、実際はジウジアーロのイメージスケッチをもとにスズキ社内でリデザインしたので「ジウジアーロのイメージはフロントガラスの傾斜角くらいしか残ってない」らしい。1977年に軽自動車規格の変更に伴いセルボへ発展。




フロンテクーペGXCF

マヤさんのフロンテクーペ。黄色ナンバーなのは上↑のフロンテと同様、360cc規格最終期のモデルだからだが、それとは関係なくこのクルマはセルボの550cc3気筒に載せ換えてカリカリのチューニングが施されている。ボディの軽量化とあいまって「クラッチミートのヘタなランエボとタメ」の猛烈な加速力を誇る。
ちなみに当初はメカがいじっているうちに調子にのって「完璧なミートでも僅かにリード」くらいまでになったらしいが、そうしたメカ当人が工場内の移動だけで足を攣ってしまい、考え直したらしい(笑)。

本来この年式ならば普通の4本ボルト留めホイールなのだが、「この方がスキ」というだけの理由で合わせのワイドホイールにされている。ブレーキは当然ドラム。マヤさんのよーにABSなしで路面に点線が引けるような人でない限りは真似しない方が賢明でしょう。てゆーかそんなコトできる時点で人間じゃないとはおもうけど。


・フロンテ800

1963年第10回全日本モーターショー発表、’65年発売。水冷2ストローク3気筒800ccのフロントエンジン(縦置き)フロントドライブ、車高調整可能な四輪独立懸架、国産車初の曲面ガラス、ステンレス製のグリルやモール……と先進的な機構と贅沢な内容が奢られていたが、そもそもは軽自動車しか作っていなかった当時のスズキが、通産省の自動車メーカー統合構想に反発し、スズキの技術力をアピールすべく採算を度外視して設計・製作されたモデルだった。1969年に生産中止。総生産台数は僅か2,717台。




フロンテ800


眼(ライト)はツリ目なんだけどボディライン自体はややタレ目気味、というところがややこしいところ。それよりも何よりも全然フロンテ800に見えるようにならなかったのでかなり泣きました。
……見えるように描いたって判る人のほうが圧倒的に少ないんですけどね。


・ワゴンR

ご存知、ミニバン型軽ブームの元祖。




ワゴンRコラム

「ワゴンRコラムはちょっとジープっぽい顔をしているので、もしかして国防色に塗ったらカッチョイイのではないか?」という思い付きのみで描いたもの。色だけではなく、ちゃんとキャッツアイなんぞも付いていたりする。
ボンネット先端のロゴは、[Wagon R Owners Association East 029]という想定で書いた。フィクションなので実在の団体等とは一切関係ありません。

冒頭の疑問についてであるが、描いてみて判ったのは、
「モノクロだとよくわからん」(爆死)
…誰か暇な人、実車でトライしてみて下さい。


・キャリイ

これまたご存知、スズキが誇る軽トラック。
1961年ボンネットタイプのセミキャブオーバートラック「スズライトキャリイ」としてデビュー。’65年モデルチェンジの2代目もセミキャブオーバーだったが、翌’66年キャブオーバータイプの「キャリイ」が登場(セミキャブ車と併売)、それ以降はキャブオーバーとなる。
1999年には軽規格改正に伴い再びセミキャブへ戻るが、「小回り効かない」「足元狭い」「荷台も狭い」等々の声を受け?2005年目出度くキャブオーバー車が「キャリイFC」の名前で復活した。





キャリイWide(ST20)

ついぞお目に掛からない、550ccの軽新規格に合わせて拡幅された’76年からのモデル。
何でまたこんなニッチな・・・と思われるのは致し方あるまい。自分でもそう思ったし。

COEのキャリイと言って旧車として一番印象が強いのは角目の4代目(L40)だろうし、個人的に好きなのはその前の3代目(L30)、ウケを考えるとアオシマの「たい焼きキャリイ」で馴染み深い8代目(ST30)・・・と色々考えたのだが、中途半端な年式であまりにみんなから忘れられ顧みられないでいること、あまっさえ生みの親たるスズキの紹介ページですら画像間違われたまま放置プレイという扱いに全米が泣き、めでたく決定。実を言えば何故かカタログと「新商品ニュース(新型車解説書)」が手元にあることも大きな選定理由だったりする(描くのに資料は大事です)。




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